kochorinの独り言

サラリーマンをリタイアすることに決めました。退職までの経過と、働くということに関して自分が考えたことなどをつぶやきます。

コミュニケーションコスト

コミュニケーションにはコストがかかります。このコストは目に見えないのであまり意識されることはありませんが、生産性を考える上で避けては通れない重要な要素だと思います。
今回はこのコミュニケーションコストについて考察してみたいと思います。

コミュニケーションコストとは、人と人がコミュニケーションを取る上でかかる有形、無形のコストのことをいいます。

例えば、AさんがITのことに詳しくなかったとします(わたしもAさんと同じで、ITと聞くと拒絶反応が出るクチです)。このAさんがPCをいじっていると、何やらよく分からないエラーメッセージがディスプレイに表示され、そこから先に進めなくなったとしましょう。その時にAさんがとる行動は次の二つ。

①自分で試行錯誤しながら、なんとか解決しようとする
②ITに詳しいBさんに聞いて解決しようとする

AさんはITに詳しくありませんので、①の選択をとると当然のことながら時間がかかります。結果的に何も解決せず、時間だけを浪費することも少なくありません。生産性を考慮すると、当然②の選択が正解なのですが、この際にBさんがどういう人かによって、必要となるコミュニケーションコストは変わってきます。

もし、Bさんがフレンドリーで気軽に話ができるタイプの人であれば、躊躇なく相談できるでしょう。この場合はコミュニケーションコストが低いということになります。
ところが、Bさんが「鬼軍曹」とあだ名されるような強面で、偏屈なタイプの人だったらどうでしょう。ちょっと相談するのがためらわれますね。この場合のコミュニケーションコストは高くつきます。

今は属人的な例を挙げましたが、組織内の情報共有化が図られていないとコミュニケーションコストが高くなってきます。
例えば、誰が何の担当をしているのか分からないとか、誰が何を得意としているか、どんな知見を持っているかといった情報が組織内で共有化できていない場合には、そもそもITトラブルについて誰に聞いていいか分からないですね。こういう組織はコミュニケーションコストが高く、隣の人に聞けば一瞬で解決できるようなことを、各々が何日間も独力で頑張っているということが頻繁に発生しています。


このように、コミュニケーションコストが高ければ高いほど生産性が低下していきますので、このことがよく分かっている会社はコミュニケーションコストを下げようと組織風土改革を行って風通しの良い会社づくりをしようとします。ここまではよくある話ですね。
ところが、組織風土改革を実施しようとした会社のほとんどは良い結果を残せていません。これは何故でしょうか?


その理由は、風通しの良い会社というのは本音で話ができる会社のことであり、本音というのは往々にして上層部の人間にとって耳の痛い話になります。
ですので、最初は「風通しの良い会社づくり」を掲げて旗を振っていたつもりが、自分たちに矛先が向いてきた時点で「これは話が違う」ということになり、急にトーンダウンしていくのです。

本当に風通しの良い会社にしたいのであれば、トップや上層部が自らに対する批判を甘んじて受け入れ、自らが血を流す覚悟と決意をもってやり切ることが不可欠です。そういう度量も覚悟もない経営者が口先だけで「風通しの良い会社を作ろう」といったところで、誰も騙される人はいないのです。

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